【28年 6月11日】社会保険 算定基礎届の実務について

算定基礎届(定時決定)とは

社会保険(健康保険と厚生年金)の保険料・保険給付・各年金の算定にあたっては、標準報酬月額に基づいて決定されます。このため、被保険者の実際の報酬と標準報酬月額との間に大きな差が出ないように、毎年1回標準報酬月額を見直し決定します。これを定時決定といいます。

決定された標準報酬月額は、基本的に9月から翌年8月の1年間使用しますが、この間に固定的賃金の増減があった場合、変更することもあります。

今年については、7月1日から7月11日までの間に手続きを行わなければなりません。

 

対象者となる従業員とは

届出の対象となるのは、7月1日現在の全被保険者です。ただし、6月1日以降に被保険者となった従業員は、今年の届出は必要ありません。

被保険者とは‥‥労働時間と労働日数がそれぞれ一般の社員の4分の3以上であるとき被保険者となります。パートタイマー等であっても、おおむね1日の労働時間が6時間、週5日で勤務する場合は被保険者となりますので、資格取得をしなければなりません。

 

報酬月額の計算方法

報酬月額は、4月・5月・6月の3か月間に支払われた総報酬を記載し、その3か月の平均額を算出して決定されます。ただし、支払基礎日数が17日未満の月は計算の対象から除き算出します。(月の途中に入社した場合・病気などで休んでいたことにより給与が出ない場合など。)

また、年4回以上支給される手当(燃料手当・暖房手当など)も対象になりますので、算入しなければなりません。

算定するにあたり細かいルールがたくさんあります。

 

その他「注意!」が必要な書類

70歳以上被用者の届出‥‥昭和12年4月2日以降の生まれで、これまで厚生年金に加入していたことがあり、常時今の会社で勤務している方は「厚生年金保険70歳以上被用者算定基礎届」を提出しなければなりません。

総括表 附表‥‥この届書は7月1日現在の全従業員(パート・アルバイトも含む)の雇用に関する調査票です。社会保険に加入していない従業員の勤務時間や勤務日数を記載しますので、慎重に取り扱いましょう。

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